各電子書籍店にて2014年8月6日発売 500円
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わたしたちは、長い長い老いの時間を、どう過ごしていけばよいのでしょうか? 出発点は、2025年の日本--ベビーブーム世代、いわゆる「団塊の世代」が揃って75歳以上を迎える時代を考えるところにあります。その頃、人口に占める65歳以上の割合は約30%、75歳以上は約18%(いずれも推計値)。あなたは想像ができますか? 日本の社会は人類の未体験ゾーンへ先陣を切って突入していこうとしています。
医療経済の専門家で、国立社会保障・人口問題研究所名誉所長の西村周三氏がホスト役として、著名な作家をゲストにお迎えする対談シリーズ「Dr. ジレ!」の第六弾は30代、若手作家の注目株、新庄耕さん。
住まいを考えれば、日本の未来が見えてくる――大都市郊外でも空き家が急増し、かつてのニュータウンが疲弊する中で、若者たちは家について、真剣に頭を悩ませています。他方、認知症が急増する高齢者は終末期を老人ホームで過ごすのか、はたまた自宅か、介護する側は、何を望むのか。結婚して子供を産み、家族を成し、家を建て、といった「標準」が崩壊した今、働く価値、生きていく価値が揺らいでいます。今、考えるべき課題を真摯に語り合います。
〔目次〕より抜粋
第1章 住まいの将来像
『狭小邸宅』/持ち家政策と公共住宅/今、家は買い時か?/
高齢者の終の棲み処/団塊ジュニアとゆとり世代/再開発とゴーストタウン
第2章 認知症と介護の明日
認知症の高齢者が急増する/親を介護する、ということ/
病院以外の選択肢/ポスト成長社会
第3章 働き甲斐と生き甲斐と
会社で生き残る人/ブラック企業とは?/要求過剰な日本人/
やめたくてもやめられない/社会に出て見えてきたこと/承認欲求が満たされない
エピローグ 理想的な最期