各電子書籍店にて2013年12月11日発売 500円
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わたしたちは、長い長い老いの時間を、どう過ごしていけばよいのでしょうか? 出発点は、2025年の日本--ベビーブーム世代、いわゆる「団塊の世代」が揃って75歳以上を迎える時代を考えるところにあります。その頃、人口に占める65歳以上の割合は約30%、75歳以上は約18%(いずれも推計値)。あなたは想像ができますか? 日本の社会は人類の未体験ゾーンへ先陣を切って突入していこうとしています。
医療経済の専門家で、国立社会保障・人口問題研究所所長の西村周三氏がホスト役として、著名な作家をゲストにお迎えする対談シリーズ「Dr. ジレ!」の第三弾は、作家の瀬名秀明さん。
SFや経済、科学は希望をもって未来を語ることができるのか。科学技術の進歩を人間は享受するのか、あるいは拒むのか。老いを自覚したとして、どう身を処せばいいのか。そもそも、人間は何歳まで生きるのか、何歳まで生きたいと願うのか……。科学と誠実さを切り口に、知的な刺激に満ちた真剣な議論が交わされます。
〔目次〕より抜粋
第1章 何歳まで生きるのか
『人格を高める薬』があるとして……/90歳以上では、二人に一人が認知症に/人間は何歳まで生きられるのか?/延命は自然に反するか?
第2章 人間が変わる、社会が変わる
人間はどこまでが『自分』なのか/気力が失せるという不安
第3章 高齢者の知恵を生かす道
第4章 未来はどこまで確実か
第5章 依存と夢中と
若々しい頭のために/脳のメカニズムと心
第6章 高齢者とコミュニティー再生
団地の暮らしを変える/六次産業/孤独死と自立死/二元論を超えて