鴎外・漱石・一葉 | 閉門即是深山(菊池夏樹) | honya.jp

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鴎外・漱石・一葉

今年11月4日 月曜日14時から、千代田区一ツ橋にある共立講堂で「ふるさとと文学2024─鴎外・漱石・一葉の神保町」を催すことが決まった。主催は、「本の街・神保町を元気にする会」である。
このプログラムが、私に送られてきた。私が所属する日本ペンクラブの“ふるさとと文学”チームが企画監修をしているので、宣伝を交えて書かせていただく。

まず、森鴎外は本名を森林太郎という。文久2年というから西暦1862年に、島根県に生まれた。大正11年に死んでいるから60歳の人生だった。小説家、評論家、翻訳家、教育者、陸軍軍医、官僚と多くの肩書を持つ。東大医学部を卒業。
代表作も多く、皆さんが頷く、知っている作品をかってにチョイスすれば『舞姫』。これは、銀座にあるバーやクラブではない。アトランダムに並べれば『うたかたの記』、『ヰタ・セクスアリス』、『阿部一族』、『山椒大夫』などを選ぶ。

夏目漱石、本名夏目金之助。慶応3年1867年に東京新宿区で生まれた。旧1000円札に顔写真が載っているから、今のうちならば見ることが出来る。大正5年に亡くなっているから、49年間の人生だった。小説家、評論家、英文学者、教師という肩書を残している。帝国大学英文科卒業。
代表作は、殆ど皆さんが知っているだろう作品名『吾輩は猫である』、『坊ちゃん』、『三四郎』、『それから』、『草枕』、『こゝろ』を挙げられよう。

樋口一葉、本名樋口奈津。明治5年(1872年)に東京内幸町で生まれている。
明治29年24歳の若さで没している。お顔は、現在出回りだした新札5000円札に刷られている。代表作に『ゆく雲』、『うつせみ』、『にごりえ』、『たけくらべ』など有名作品が多い。

さて、上記した三人の有名作家をどう料理するのだろうか?
主催の「本の街・神保町を元気にする会」と、企画監修をする「一般社団法人日本ペンクラブ」が出しているパンフレットには“世界ナンバーワンのブックタウン神保町の源流にさかのぼれば、そこは魑魅魍魎がさまよう江戸番外地。日本近代の夜明けを訪ね、この町の文化を存分に生きた若き日の文豪たちの姿を追い、現代に託された課題を語り合う─文学のライブ・オン・ステージ!”と書かれてあり、プログラムは、第1部 映像ライブステージ「時代は走る、私は止まる~鴎外・漱石・一葉が生きた夢と悪夢」語り・片山一郎。第2部 朗読:森鴎外『護持院原の敵討』より・神田松鯉、夏目漱石『夢十夜』より・中村敦夫、樋口一葉『十三夜』より・中井貴恵。第3部 シンポジウム「いま読む、鴎外・漱石・一葉」今村翔吾/京極夏彦/中島京子/司会:ドリアン助川。いやはや、豪華メンバーの揃い踏みである。
参加費無料・必事前申し込みは03-3291-0358事務局へ

◆ふるさとと文学2024
鷗外 MORI OGAI
漱石 NATSUME SOSEKI
一葉 HIGUCHI ICHIYO の神保町
https://furusato-bungaku.studio.site/