私のプレイリスト | 閉門即是深山(菊池夏樹) | honya.jp

閉門即是深山 528

私のプレイリスト

不思議なモノである。男性の平均寿命も延びたといっても、今年78歳になる私に何か残したことがある。特別に何かと言った理由があるわけじゃない。歌などは、歌手もタイトルも忘れてしまったのだから!
私には、兄妹がいない。兄弟もいない。ひとりっ子であった。もう晩年になってこんなことを書けば笑われそうだが、こんな歳だからふと懐かしく思うのかも知れない。

私のスマホの中に、徐々に買って来た楽曲が何千曲も入っている。いくつかタイトルを分けているから簡単に出せるようにしている。らくらくホンの中の「ダウンロードしたアプリ」を開くとプレーヤー(dミュージック)というマークが出る。その中にしまい込んであるのだ。ホームページが出て、プレイリストというマークがある。そこを開くと、私の作ったリストが並ぶ。

一番最初に最近亡くなった『八代亜紀album』がある。何も生前の八代亜紀に恋焦がれていたわけではない。亡くなった時に調べてみたら、オリジナル曲ばかりではなく、私の好きな曲も歌っていたのだ。歌は、上手いから、そしてオリジナルではないから、いずれ販売もしなくなるかも知れないからだ。「アンチェインド・メロディ」井上陽水の「リバーサイド・ホテル」や「ダンスはうまく踊れない」、「どうぞこのまま」や「残酷な天使のテーゼ」古くは「飛んでイスタンブール」「星降る街角」などだ。

次に『B&R』、私の所属するバンドの頭文字だ。これを聴きながら覚えてドラムを敲く。サザンやQUEEN、Chicagoやイーグルス、Beatles、アバ、カーペンターズが多いのは、我々の歌手がその曲が好きだからだ!曲は「ペニー・レイン」や「ザ・ウインナー」「デザフィナード」昭和の時代に世界的に流行った曲が多い!

『Daiana Ross album』、『坂本冬美album』と続く。坂本冬美は、八代亜紀と同じ理由で入れてある。「コーヒー・ルンバ」「火の国の女」「私は泣いています」「精霊流し」他。「火の国の女」は、私の苗字が出てくる。私のルーツが住んでいた地だから、テーマ曲である。好きなPops albumや名曲album、好きな演歌&ムード歌謡、好きなJazz、好きなロックとR&B、好きな洋楽のalbumと続く。

『Bye-Bye Nacky album』は、無宗教の私の葬式にかけてもらいたくて作ったページ。あえて『Bye』と書いておいた。ラテンや小野リサ、音大の学生アンケートで今の日本歌手1位島津亜矢のalbumもある。「I Will Always Love You」「Stand by Me」「My Way」など、彼女は、演歌だけではなく何でもこなす。もちろん子供の頃にこんなお姉さんが、それも二人もいたらいいなぁと憧れていたザ・ピーナッツのアルバムもある。ある歌詞が私の頭から離れない。「あぁふたりの♪」から始まり「ふたりの恋の想い出そえて♪」ピーナッツの曲だったのだろうか?

こんなに多く曲を入れておいた理由がある。私が、施設などに入ったら曲を聴くだけになるからだ。もうひとつ死ぬ前に、ひとり逢いたい人がいる。70年も前、幼稚園の頃仲良しだった女の子だ。同い年、確かラジオのキャスターの走りの片山竜二氏の娘だった気がする。