鬼が笑うかも! | 閉門即是深山(菊池夏樹) | honya.jp

閉門即是深山 508

鬼が笑うかも!

「あっ!」と言う間に2023年も終わりに近づきましたね!
 本年も、私の長い戯言を読んでくださいまして、有難う御座いました。この「閉門即是深山」も500回と8本続けることが出来ました。どうせ、読まないだろうと思いながら書き出したのですが「読んでくださる方が、こんなにいらっしゃるのか」と思うぐらい、話題にのぼります。
この題名は、祖父菊池寛がよく色紙に書いた漢詩で『閉門即是深山 読書随處浄土』の前般部分から拝借したもので「ドアを閉めればすぐに、そこは深い山のようになるよね、読書は、どこだって出来るから幸せだよね!」という意味なのでしょう!

さて、コロナの流行から、時が過ぎるのが早くなった気がします。いえ、77歳になった私の歳のせいかも知れません!コロナが流行りだすその年の新年初顔合わせだったと思います。私が所属している素人バンドと、その兄弟バンドで「今年は、お客さんが100名くらい入るライブハウスを使ってライブをやろうね」と誰かが言い出しました!各々が楽器の練習を重ね、月に一度皆が揃って音出し練習をしていたのです。その何年か前に横浜の関内のライブハウスを使ってライブを開きましたが、箱が小さくて50名くらいしか入れない所でした。ふたつの素人バンドですから、8人のメンバーがいます。50人のライブハウスですと、ひとり6人のお客さんしか呼べません。

プロと素人の差は、技術力や腕、上手さばかりではありません。プロのバンドは、上手に決まっていますがライブハウスでは、ちょっとBGMに近いところがあります。お酒や食べ物、仲間同士の話の中でバックに曲が流れるのです。もちろんLIVEの音楽好きが集まる場所ですから、若者たちが飛び跳ねる会場とはちょっと違います。プロは、プロでステージを盛り立てるために、面白い喋りと、客層にあった曲を選んでいるわけですが、素人バンドのライブとは、ちょっと違うのです。

素人は、バンドのメンバーの知り合いばかりですから知り合いが舞台に立つと、それだけで盛り上がるのです。自然とバンドの一員であるのは、知れるものです。普段、ライブハウスに行ったことのない人も、これがチャンスとばかりに「やる時は、誘ってね!」と言ってくれるのです。お呼びしないわけにはいかない状態になります。そのような方たちが不思議なことに、いっぱいらっしゃるのです。その時の都合で判りませんが、私だってざっと数えてみても、お声をかけなければ失礼になる方たちが、20人以上いらっしゃいます。

ただ、東京広し、と言っても100名以上入れる店は、とても少ないのです。やっと、六本木に一軒みつけました。先日メンバー8人勢ぞろいして、会場見学及び地付きバンドのライブを聴いてきました。音響も確かです。「ここでやろう!」やることに決まりましたが、女性陣は勉強家です。学校時代と変わりありません。「男性陣は、来年初夏と言うけどね!」で、来年秋深くになったころにライブをやることが決まったのです。女性陣の言うには「どうせやるなら、もっと練習時間が欲しいわ」です。男と女の違いです!ロートルバンドですから「俺たち、生きてるかどうか」判りませんがね!良いお年を!