区別| 閉門即是深山(菊池夏樹) | honya.jp

閉門即是深山 380

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長い連休があった!結局、私の唯一の趣味であるドラムの自己練習の木曜日と月曜日が祭日に当たりました。4月の29日の「昭和の日」と、5月3日の「憲法記念日」です。

スタジオは開いているでしょうが、練習するのは私ひとりです。きっと春休みや夏休み同様に、近くの高校のビッグバンドが練習する場に困って、朝から予約するでしょう!スタジオのことを考えると、その方がお金は入るし、金欠でスタジオが閉鎖されると困るので、最初から連休を避けておくことにしている。

それに長い間、家庭を顧みずに編集の仕事が面白く、仕事にウエイトを置いていたので、家人が「何のために結婚したのか判らない!」と思っていたことも感じていた。連休は講演等の仕事がないかぎり退職後は、何も予定を組まないようにしている。

が、その退職の折、家人から「自分の今まで築いたペースを崩さないように」との約束を取り付けられてしまった。だから普段は8時半ころから5時ころまで、外にいるようにしている。

退職直後には、友人たちから「お前、何してんだ」とよく訊かれた。私は、先に書いた事を言い「だから、東京中の公園は全て把握しているんだ!雨が降るのが1番困るよ!公園が使えないからな!子供が、早くあの爺ブランコ空けてくれないかなぁ、と言っている顔をしているが、目をそらしてその子の顔を見ないようにするのが、ひと苦労だよ!朝から夕方まで、缶コーラーを片手にギーコ、ギーコ、ブランコに乗っている爺がいたら俺だから!」と、冗談を言っていた。

その後、お金にはならないが香川県の高松・菊池寛記念館の名誉館長職を父から奪い取り、日本ペンクラブに入り、とにかく公園に行かずに済んだ。しかし、元がチャランポランな性格だから、ほとんど毎日が祭日のようなもので、特段5月の連休といって感動がない。

それに、変異型コロナが蔓延すれば後期高齢者でかかれば、イチコロだから、どこに行く予定もない。連休であっても無くても同じなのだ。区別がない!コロナで言えば「緊急事態宣言」と「蔓防法」とどう違うのだろうか?区別が判らない!上下関係で言えば、緊急事態宣言の方が上らしい。しかし、蔓延防止法は、過料も付き、厳しそうである。

テレビのニュースなどを見ると、ほとんどの飲食店の主人など「蔓防法をやるくらいなら、緊急事態宣言を出してくれた方がよっぽどいいし、蔓防法でコロナが終息するとは思えない!」と一様に言っている。正に彼等の言う通り、私もそう思う!

政治が、ちょこちょこと小出しにしているから、やれ3波だの4波だのとなかなか終息に漕ぎつけないでいる!いろいろなワクチンがあるらしいが、ファイザーという薬品会社は以前から知っていたものの、後は、ジョンソン&ジョンソンくらいか。

しかし、老人が打てるのが、やれ4月だの5月だのと言われ、世田谷区の住人老人は、もう打ったの、打たないのと、噂だけが先行している。ワクチンの安全性だって発表が無いから区別がつかないでいる。じゃぁ、安全の噂が高いから私は、このメーカーのワクチンを!なんて言うものなら、後回しにされそうで怖い!誰がどんな基準で区別しているのだろうか?