閉門即是深山 337
占い
私が現役で編集者をしている頃、『山本令菜の0学(ぜろがく)占い』というシリーズを作ったことがある。よく売れたのだ。
各国のことはよく知らないが、日本人は、昔から占いが好きだ。日本でも邪馬台国の卑弥呼の時代から占いは、重要な地位を占めていた。大きな問題、疫病、飢饉に至るまで、占いに頼っていたのだ。0学の山本令菜さんとの付き合いが始まったが、残念なことに故人となった。
0学も中国の四柱推命を基本としていたらしい。日本における占いの多くは、四柱推命学からきたモノが多い。私は、四柱推命を学んでいないので、ここで語ることは出来ない。が、山本令菜さんご存命の時は、大物政治家、大企業の社長、地方からわざわざ山本さんに会いに飛行機を使ってまで来る人たちが多かったのは確かだった。
0学では無いが、昨年10月16日に掲載したこのブログ『閉門即是深山304』号の出だしにこんなことを書いた。タイトルは「猪」である。私は、亥年の意味で「猪」という題名を付けた。2行だから、ここに再録してみる。
「猪年は“猪突猛進”の年であるから、来年は何か大きな事が起こるかもしれません!昨年の暮れ、テレビのコメンテーターがこんなことを言っていたのを思い出した」
実は、私は昨年を恐れていました。私は占い師でも無く、いつもは占いと関係の無い生活をしていたのですが、妙に去年は、恐れていたのです。胸騒ぎというのか否か判りませんが、何か嫌なことが起きるのではないか、何か予感がしたのです。根拠の無い予感が…。
四柱推命等中国から来た占いは、現在の正月のような1月1日ではありません。日本では、旧暦というのでしょうか、春分の日の頃が正月に当たります。中国の正月の頃が占いの1年の初めになるのです。私は占いを信じていないわけではありませんが、信用しているわけでもありません。しかし、山本令菜さんと話しているとそれなりの根拠があります。
私の友人の女性は素人ですが、手相を視ます。だいぶ以前に、冗談で私は彼女に手のひらを見せたことがあります。彼女は、本気で視てくれましたが、ある時点で目が止まりました。私は、何かあるのか心配で「何か問題がある?」と尋ねました。彼女は、何も言わず、何も答えず、もう視たくないと言って、私の手を離しました。それ以来、彼女に会ってもその話題から離れようとしている様子がありありと感じられ、こちらからも訊く勇気がありませんでした。そして、私の長男が早逝したのです。その時、彼女はこれに気が付いたのだな、だから何も言えなくなったのだな、と思いました。
亥年の初めに、新型コロナが客船で、また、他の道を通って、日本に上陸をしました。根拠無く、正確ではないにしろ私の予感が当たってしまったわけです。大事の年の前後は、気を付けねばならないと言われます。大厄の前後に前厄と後厄があるのと同じです。亥年が大厄として、新型コロナが発生しました。経済的にも大打撃です。今年は、鼠年、子年です。後厄に当たります。新型コロナの終息には、時間がかかりましょうが、それとは別に天候が心配です。異常気象で、あちこちの河川の氾濫が心配なのです。
重ね重ね、ご注意を!ただし、根拠無き予感ではありますが…!