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閉門即是深山 9

皆さまどうぞお許しください!

何人の方が、私が書いているこのブログを読んで下さっているかわからない。しかし、謝らなければならないことがおきた!
その前に、先週書いた『閉門即是深山 8』の結末を書かなければいけなかった。
私の携帯にかけてくれた集英社のOBヨコちゃんの私への頼み事だ。
「なつきさんよぅ、今僕はいま、日本ペンクラブの××企画部の委員長をしてるんだけど…」
ペンクラブは、国際組織で、作家や詩人、編集者で組織されている団体だ。私も昨年、日本文藝家協会に入会すると共に日本ペンクラブにも入れて頂いている。もちろん、新人である私には、組織の中の仕事はなかった。そのうちきっと何か話があるに違いない、そのときは、イエスと答えようと思っていたところだった。
「なつきさんは、P.E.Nクラブに入っている?」ヨコちゃんが訊いてきた。
「うん、昨年入れてもらったよ」
「そりゃ良かった、実は、さっき言ったように××企画部の委員長をしてるんだけどね、忙しくなってきてさ、いま現役の編集者たちが手伝ってくれているけれど、皆忙しそうなんだよ。副委員長を君がやってくれないかなぁ?」
××企画部の××が雑音で聞こえない。ただ、日本ペンクラブにも多くの部局があるのは、知っていた。当然、私はイエスと答えた。××が聞こえなくてもいいもん!
携帯を切った後、すぐにまたバイブレータが震えた。
「文藝春秋の○山です!ご無沙汰しています!お忙しいでしょうが、次回の芥川龍之介賞・直木三十五賞が150回になります。そこで、賞に関する本を企画しているんですが“芥川賞・直木賞に関する菊池寛”をテーマに何枚か書いてくださいよぅ!」自分がつい何年か前まで世話になっていた文藝春秋の後輩からの頼み事を拒む理由はない。イエスと答えた。
こんなことがあって今週のこの『閉門即是深山 9』は、ゆっくりと考えて書く時間がなくなってしまった。読者各位、ごめんなさい!どうぞお許し下さい。

いま、このホームページで、元京都大学の経済学の教授西村教授と各世代の作家の対談を掲載しています。また、必要な方々には、オンデマンド方式による小冊子も発売しています。
第1回目は「山田太一氏と西村教授」、そしてもうすぐ第2回目の「山本一力氏と西村教授」が掲載されます。瀬名秀明氏、大岡玲氏、そして、20代代表として、私が先週このブログで書いた阿野冠氏にも出演してもらうことになっています。
現代の問題を抉った各世代の面白い対談ですし、対談集を考えております。私のブログを読んで頂いている読者の方々には、是非、読んで頂けるようお願いをして、早々、筆をおきます!
さぁ、芥川賞と直木賞と菊池寛か!書かなくっちゃ!