「情報素材料理会」シリーズ
疫学で拓くニッポンの新時代
各電子書籍店にて2013年9月26日発売 500円
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ビッグデータ時代の健康情報は貴方が主役です。情報は「受け手」として、ただ参考にするだけでなく、「送り手」として積極的に関与すれば、飛躍的に価値が高まります。どういう治療法を選択すれば良いのか? 自分に似た年齢・体型で似たような症例はなかったか? 健診データをはじめ、皆が持ち寄った情報を集積して活用し、リスクを回避する。わたしたちの未来を示唆し、医療の将来を照らす疫学の基本的な考え方を解説し、最新情報を伝える、新時代の互恵的な情報共有のあり方の決定版です。著者は京都大学大学院医学研究科教授。
「コモンズ」(commons)とは共有地の意味。参加者が互いの利益を尊重しつつ、皆で助け合って将来の土地の繁栄をめざすイメージです。
本書は、NPO法人EBH推進協議会が主催する勉強会「情報素材料理会」から生まれた、シリーズの第一作です。
〔目次〕より抜粋
Ⅰ章 疫学という科学
リスクは情報を持ち寄って初めて見えてくる/「科学」と思われていなかった疫学/治療法A、治療法B、どちらを選ぶ?/喫煙者と非喫煙者、肺がんになりやすいのは?/その薬、飲みつづけても大丈夫?/情報がないときほど、選択肢は多い/正しいのは「ベネフィット・リスク・コミュニケーション」
Ⅱ章 社会の危機管理システムとしての疫学
疫学は、情報に「人間にとっての意味」を与える科学/ハンブルグに学ぶ教訓
Ⅲ章 個人情報の保護と疫学
個人情報保護法の施行に伴う混乱/個人情報と「保護」/携帯電話使用と脳腫瘍のリスク――デンマークの疫学研究
Ⅳ章 情報の「受け手」から「送り手」へ
健康情報コモンズという考え方/自分の未来を知るために/患者・消費者・国民の役割とは?