『ああ、栄養ドリンク。』後編
モバイル上田の「のほほん陶芸日記」第398号
9月○日台風
「少ないコース」
さて、我が家にやって来たスズキ君ですが、あまり乗る時間がありません。フレディーが卒業してから全ての仕事をひとりでこなしているので、本当に時間が足りないのです。なので、なんとか確保したコースが、①まず愛宕山に行って神社にお参りするコース。最初の理由付けのコースですから、これを確保しないといけません。しかし、往復5キロほどと実に短い!②次に紫香楽宮跡を見学に行くコース。そう何度も見学に行く必要はないのですが、少々距離があるので楽しいコースなのです。そして、③モクモクファームに行ってハムを買ってくるコースを強引に付け加えました。片道20分くらいのコースで、信号がほとんど無いので快適なのです。保冷バッグ片手に・・・・まあ、早い話がお買い物コース?う~ん、実に内容がしょぼい、、、。
「別方向」
なので、乗ること以外で楽しむことを考えました。それはスズキ君の整備。空気圧をチェックしたり、チェーンを洗ったり、あっちこっちに油を注したり。これだとちょっとした時間が出来た時に楽しめるし、バイクの調子が良くなるのが嬉しいのです。そして、これが結構楽しい。今回は「ジャッキを買った時点で終った・・・」ということもなく、ちゃんと使って楽しんでいるのです。まあ、無事にジャッキアップ出来た時は、嬉しくてしばらく眺めておりました。
「オーバーホール」
実は、このスズキ君、一度入院しました。あっ、事故を起こしたわけじゃなく、エンジンからの異音が気になったのです。エンジンの頭の部分から音がしているようでした。多少はエンジンの構造も理解している陶芸師なので、おおよその見当はつきました。カムシャフトかバルブかタイミングチェーンか?バイク屋の主人に聞いてみると、その全てだったようで、特にタイミングチェーンの張りを調節する部品が弱っていたようで、チェーンが緩んでいて廻りを少し削っていたような。とにかく、入院させてよかったようで、退院してきたスズキ君は音も静かになり、エンジンの調子も良くなりました。
「張り替え」
エンジンの調子が良くなったところで、他に気になっていたところも直しました。それはシート。実は、一部が破れていて、それをテープで覆っていたのです。それに、シート自体も少々色が褪せていて、なんとなく「くたびれ感」が出ているのが気になっていました。そこで、インターネットで調べて、名古屋の丸直というお店に発注。角張っていたシートを少しだけ丸みをつけてもらいました。その方が、足付きが良くなるのです。あはは、あと5センチ足が長かったら問題なかったんですがね~。
「救援号」
さて、このスズキ君が先日違った形で働いてくれました。記憶に新しいことですが、台風18号の被害が信楽では結構大きかったのです。道路が壊れたり、床上床下浸水したり、信楽高原鉄道の鉄橋が流されたり。そして、知り合いの住んでいる地域では、山の土砂が大量に流れてきたのです。町内会長会議の時に復旧作業の応援要請があり(今年と来年は町内会長さんなのです)、スコップ片手に作業に行ってきました。この時、スズキ君が活躍。クルマだと置いておく場所が無いのが想像出来たけど、スズキ君なら大丈夫。スコップをくくりつけて行ってきました。
「役に立つ」
こんな風で、精神面、実用面で役に立っているスズキ君です。クルマと違って守ってくれる物が無く、非常に危険なのは承知しています。その分、他の事を考えずに走ることに集中出来るのです。自然の音を聴きながら、その場の空気を吸いながら、時には寒さに震えながら、しばらくは栄養ドリンクに乗ろうと思っています。自宅が仕事場の人間にとって、一番の気分転換なのですから。
「安全第一」
もちろん安全運転です。実は昔バイク通学の時に渋滞しているクルマの横をすり抜けして、いわゆるサンキュー事故で右折してきたクルマと衝突したのです。ヘルメットを被っていたので、幸い大事には至らなかったのですが、横着な運転は非常に危険だと思い知りました。なので、今は急ぐ必要も無いので、すり抜け無しでのんび~り走っています。
のんびりとした風景の中をのんびりと走りながら、本日はここまで。
つづく。