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about honya

「ほにゃ」ではなく「ほんや」と読んでください。もちろん「本屋」を念頭においています。インターネット上の本屋。そんな一般名詞を名乗ることが、大手書店や出版社がやっているわけでもないこのサイトに、どうしてできるのか。ひと言でいってしまえば、ネット上に「本屋」を作ろうと思って活動を始めたのが早かったからなのです。最初のウェブページたちあげは1996年10月10日のことでした。その時に掲げたスローガンが「21世紀の読書空間」でした。

honyaがめざしたこと

honyaは電子本の「ほんや」です。「紙に印刷され、製本され、書店に並ぶ書物」という形態から自由になったことにより、これまで読者にとって、出会うことが難しかったさまざまな「本」を、広い範囲の読者に届けることを目的として活動してきました。時期により、また、ネット上の環境の展開に応じて、会費制のウェブページだったり、無料のブログだったり、電子書籍販売サイトを通しての電子本ファイルの販売だったり、いろいろな手段を通して紙ではできなかったタイプの「本と読者」の結びつけ方を求めて活動してきました。

honyaがめざしていること

21世紀も13年目になったいま「21世紀の読書空間」なるスローガンは、昭和と言うほどレトロでもなく、未来を感じさせるでもなく、中途半端な時代錯誤に響くかも知れません。21世紀といういまの、「普通の現実」しか思い浮かばないのですから。

でも、ふと気づいてみると、私自身はkindleでもう100冊以上の本を読んでいます。電車の中で周囲を見てみると、液晶画面をのぞき込んで何かを読んでいる人がごく普通です。そんな実際の現実が、文字通り「21世紀の読書空間」になっています。その「普通の現実」を活かすようにして、あらためて「これまで通り」であったらなかなか読者に届かないような電子の本を、読者に向けて発行していこう、とhonyaは再スタートを切ることにしました。電子本とオンデマンド印刷本を併用した書籍の刊行と、その発行にまつわる文章の発信とを、新しいサイト www.honya.jp を拠点に始めることになりました。あらためて、どうぞよろしくお願いします。

2013年9月17日
 www.honya.jpオープニングに際して

honya 店主 廣瀬 克哉