閉門即是深山 378
笑いと楽しみ
何か全てつまらなくなってしまった気がする。
テレビをつけても以前やった焼き直しばかりで、すぐに他のチャンネルに切り替えるが、やはりそこも同じようなモノで、それもだんだん底をついてきたみたいだ。
毎年、ほとんどの土曜日や日曜日、祭日は、映画館に行き映画を見ていたが、1年以上映画を観ていない!映画の趣味、年間80本近くの鑑賞の誇りがフイになってしまった。
趣味で練習に励むドラムは、個人の音楽スタジオを借りて使わせてもらっているから、どんな場合も自己練習を欠かさなく出来るが、外食は4回しただけである。ライブハウスは、やっているのか潰れてしまったか、判らないが我がバンドがライブをした幾つかの店は、残っていたらいいなぁ!と、思う。
今年後期高齢者になるのだから、残りの楽しむ時間は、少なくなってきているはずだ。この店でやったライブ楽しかったなぁ!と、仲間と話が出来るようになっても、店が無くなってしまったら想い出を語る根拠を失う。
私の所属するRed Shoesと言うバンドは、月に1回金曜日に集まり音合わせ練習をするが、次の月の予約をとるにも「?」が付く。出来るか出来ないか、時の運だけど、とりあえず予約しておこう!と、なる。
先月は皆で集まることが出来た。後でカレンダーを見ると、4ヵ月の空白期間があった。年の三分の一が出来なかった。それじゃ、これからは?と思っても、出来るか否か何の保証もない。皆が揃って、嬉しそうに奏でる姿が続く保証が無いのだ!
叔母は7年前、父は11年前、長男は14年前に逝ったが、こんな楽しくない日々が来るとは思わなかったろう!何か、コロナの時代に遭遇しなくて良かったなぁ!なんて、不謹慎にも感じることが多くなった。
去年同窓会をしようと一昨年幹事会が出来て準備を始めていたが、これもフイになった。気の毒だと思う時がある。芥川賞・直木賞の案内が届いた時だ。内々で贈呈式はするが、受賞者を囲んでのパーティーは行わないとの断り書きが付いていた。
あの授賞式のパーティーは、壮観で1000人近くのお客が来る。もちろん、出版社同士はフリーパスだから、各社の編集者が受賞作家との名刺交換に沢山やってくる。新受賞者の華々しい時であるが、少数の人に囲まれて授賞の挨拶をもらうだけなら、何も嬉しくないはずだ。
香川県だけの小さな文学新人賞だが、香川菊池寛賞という賞がある。毎回私も出席し挨拶をするのだが、今年は、行くことがなかった。6月27日に高松で俳優の原田大二郎さんと対談が決まっている。昨年お流れになったイベントだ。秋には、幾つかのイベント参加が決まっているが、どうなることやら、その時が来ないと判断出来ないだろう。
大阪では、変異ウイルスコロナのせいで感染者が驚くべき勢いで伸びている。東京もそのうち同じように、きっとなる。菅政権のGO TO イートやトラベル、コロナ対策が悪いのか、自暴自棄になりマスクもつけずに飲み歩いたり、政策無視をして時間外までやっている店が悪いのか?
この1年以上、心から笑ったり、楽しいなぁ!と思ったりしたことがない!