閉門即是深山 335
新型ウイルスで喫煙者受難
煙草をお吸いにならない方は、きっとお解りにならないでしょう!憎っくき敵コロナのせいで、煙草の吸える場所が忽然と消えてしまった。
私の住む所は、ベランダでは吸えないマンション規約がある。そのため、ソファーというかベンチのちょっと洒落た椅子というか、長椅子が5客ある喫煙ラウンジで、畳で言えば20帖近くはある大きな喫煙部屋がある。ここが、緊急自粛宣言の後、すぐに閉鎖されてしまった。じゃ、ホタル族の如く、換気扇の下で吸えば良いじゃん、どうせ臆病で小心者のあんただからIQOSか、Boorm TECHのようなニコチン99%カットとかいう加熱式煙草でも吸っているんだろうよ、この弱虫め!と、読者からの声が聞こえて来そうだが、煙草嫌いな家人が同居している所では、そちらの方が怖くて換気扇下では吸えないのだ!
そうなると、私にとって大変なことになる。隣近所のビジネスビルには、外からの客のための喫煙所は、全て閉鎖されている。隣にある「ららぽーと」は、ビル全て休業だから「すいません煙草だけでも吸えないでしょうか?」と訊く相手もいない。駅近くにプロントというチェーンのCaféはあるが、日曜日、土曜日までが休業中で、平日覗くと座れる席が満席だったりする。ドラムの自己練習をするスタジオに行く前に常に立ち寄る煙草が吸えるドトール・コーヒーも似たようなもので、人は空いていても満席で、6帖近くある喫煙所に3名までご使用可など書いてある。練習時間の予約を入れてあるから、待っているとイライラする。中では、若者が吸うでも無く、スマホでゲームを楽しんでいるようにも見える!クソガキ~、早く出ろや!とも小心者は、言えない。ただ、自分の席に置かれたアイスコーヒーの口に紙ナプキンをかぶせて、ガラス張りの喫煙所の前をウロウロするばかりである。
新型コロナウイルスの特番を見ると、やはり喫煙者の老人、つまり私の重症化率、死亡率は高い!大きなリスクであるようにコメンテーターたちは、したり顔で言っている。しかし、よく聞けば、昔喫煙者だった者も同じだと言う。あいつも、こいつも、オイ、お前は、まだ吸っているのか!というが、ふふふ、お前たちだって昔あんなに吸っていたんだから同じだぞ!小心者は、口に出さずに心の中で反撃する。
赤坂オフィスに行く時、地下鉄溜池山王駅を六本木方面に歩くと、New semという喫茶店がある。私は、好きで昔から通っていた。昨年、そのビルの共同持ち主で、その喫茶店を営んでいたママが引退してしまったが、替わったマスターは、名前も含め居ぬきで使っている。煙草が嫌なお客は、入って来なくていいです。このポリシーは、ママの時代から同じで、腹が座っている。その心、情が好きだ!今も、このブログを書く前に旨い珈琲と煙草を楽しんできた。
そこへ、見知ったお客が2人連れで入ってきた。マスクですぐには判らなかったが、先日、ラジオ日本で「千花有黄の道いろいろ」に3週連続で出させて頂いた、当の本人歌手でコメンテーターの千花さんとスポンサーだった。「先日の番組、好評でしたよ!来年もまた出演してくださいね!」と言われた。言葉が特に煙草を旨くした!