閉門即是深山 253
11月10日土曜日の饗宴(シンポジウム)
今年は、祖父・菊池寛の生誕130年そして没後70年の年に当たる。
香川県の高松市には、高松市菊池寛記念館があって出向いてくれた方々は、一様に「素晴らしい記念館だね!」とか「あんなに充実した記念館は、なかなか無いよ」と言ってくれる。私も名誉館長として鼻が高くなる。かなり多くの菊池寛関連資料を何回かに分けて送ったから正確に何点とは言えないが、1万点近くはあると聞いたことがある。膨大な数であるから、なかなか所蔵資料が出来てこない。
そんな中で、昨年から記念事業の企画が始まった。130年と70年の年であるから、いつもの年のように済ませるわけにもいかない。そこで、私が会員として属している一般社団法人日本ペンクラブと高松市をすり合わせてみた。日本ペンクラブも何年か前から≪ふるさとと文学≫という企画を始めていたからだ。私もそのプロジェクトチームのメンバーのひとりだった。
最初の年には、小諸で『≪ふるさとと文学≫~島崎藤村の小諸』をやった。秋田では石川達三を、天城では川端康成をやった。その作家の生い立ちや人生世界、作品論とノンフィクション作家の吉岡 忍氏が構成脚本を書き、映像作家四位雅文氏が映像制作をして、映像には、弁士として神田松之丞の師匠の神田松鯉さんや壇蜜さんなどが舞台の袖で声を充てた。
このふたつの企画が、うまくドッキングした。今年の11月10日の土曜日にJR高松駅前のサンポートホール高松の1000名以上収容できる大ホールで行なわれることになったのだ。
主催菊池寛記念館文学展実行委員会と一般財団法人自治総合センター、企画監修一般社団法人日本ペンクラブ、後援は(株)文藝春秋、RNC西日本放送、NHK高松放送局、KSB瀬戸内海放送、四国新聞社と錚々たる顔ぶれだ。そうタイトルは≪ふるさとと文学2018≫菊池寛と高松。
第1幕は、基調映像「ある自由主義者の走馬灯~菊池寛の人・作品・世界」。
語り手は、講談師神田松鯉さん、それに1994年にベルリン交響楽団でソリストデビューをした人気絶頂のヴァイオリスト佐藤久成さんが舞台で音を担当してくれる。
第2幕は、菊池寛の戯曲『閻魔堂』を俳優の中村敦夫さんが朗読してくれる。
第3幕は、作家の阿刀田高さん、下重暁子さん、松本侑子さんのパネルディスカッション。そこに私も顔を出す。
パンフレットには、
「数々の芝居を書いて、巷の男女の涙を絞った劇作家 テンポのよい大衆小説で、一世を風靡した小説家 「文藝春秋」を創刊し、国民雑誌に育てた出版人 芥川賞・直木賞を定め、多くの作家を世に送り出した仕掛け人 映画会社社長、麻雀・将棋・競馬の…達人 この人はいったい何者だったのか? 映像+語り+音楽、朗読と討論による…文学ライブ饗宴(シンポジウム)」と書かれてある。
「そりゃ君、善は美よりも重大だね。」祖父の考え方であった。
興味のある方はこちらをご覧のうえお申込みください。
■シンポジウム ふるさとと文学2018~菊池寛の高松|高松市
http://www.city.takamatsu.kagawa.jp/kurashi/kosodate/bunka/kikuchikan/furusato.html
問い合わせについては、菊池寛記念館までどうぞ。
・メール kikuchikanmemorial★gmail.com
(★を@に変えて入力してください)
・電 話 087-861-4502
入場無料ですが、事前申し込みが必要だそうで、10月31日水曜必着です!
たまには、宣伝を書きました!高松でお会いしましょう!