来年もどうぞ宜しくお願いいたします! | honya.jp

閉門即是深山 15

来年もどうぞ宜しくお願いいたします!

読者の皆さま、素敵なクリスマスだったでしょうか?
日本の暮れは、大変ですね! 私は、全ての国に行ったわけではありませんが、アメリカにしても、ヨーロッパ各国にしても、私が大好きなタイにしても、日本に近い、香港、台湾、韓国、中国にしても、クリスマスからお正月にかけて、飾りは、クリスマスのままです。
日本人には、ピンときませんが、年が変わった正月もまだクリスマスツリーやイルミネーションが飾られています。日本では、12月25日を過ぎると、あわただしく正月の準備に入り、門松やお供えを大慌てで置き変えます。このブログが立ち上がったころ、街では、ケーキからお餅に、クリスマス飾りから竹や松飾に、飾り返しているころでしょう。

昨年の2月に電子文藝雑誌『アレ!』を休刊し、半年休みを頂いて、電子ブック『ジレ!』を始めました。
毎週更新しているこのブログもちょうど15回目、次回の16回目は、新年明けて、10日に更新の予定です。
読んで下さっている読者の皆さまには、感謝を申し上げます。
私が、このブログを書いているのは、ホームページで隣にある校條剛さんの糖尿病のブログとこの上段にある西村教授と作家の方々のおもしろ医療対談を皆さんに読んで頂くためです。こんな変なブログを書いている奴が作っているのかぁ!と、皆さまに判って頂くためでもあります。

『ジレ!』を通して医療の世界で編集活動をしている私ですが、実は、現在の医療に関して少々疑問を持っています。何かなぁ? すっきりとした答えが出せないまま、不甲斐ない気持ちが残りました。
しかし今年は、私にとって充電の年でもありました。現役時代のように1年に150冊、200冊とは、本を読めなくなりました。まず、眼が悪くなりましたし、本を読むのが楽しくても、何時間も読む忍耐力、根気が無くなりました。
が、素敵な本に出逢いました。まだ、その全部を読み終えていないので、読み終えたら、このブログで書こうと思いますが、あの『ダ・ヴィンチ・コード』や『天使と悪魔』『ロスト・シンボル』の著者ダン・ブラウンの新刊『インフェルノ上下』がそれです。いま、読み続けています。

話は変わりますが、今月の20日に、祖父の故郷高松で高松市や高松市菊池寛記念館主催で第22回菊池寛記念館文学展記念講演会が開催されました。今年の講師は、『鉄道員(ぽっぽや)』や『壬生義士伝』、『終わらざる夏』、『蒼穹の昴』でお馴染みの浅田次郎さんでした。
この講演会は、今年で6回目になります。6年前の「菊池寛生誕120年、死後60年」を記念して講演会をスタートしました。
実はこの秋、突然、私は日本ペンクラブの企画事業部の副委員長を仰せつかり、その現在の会長は、浅田次郎さんです。委員を頼まれた11月中旬から暮れにかけて浅田さんと直接話しをする機会がありました。が、11月の26日は、「ペンの日」といって2000人近い日本P.E.Nクラブの会員たちが一同に集まる日ですから、会長の浅田さんにとっては、大変忙しい1日です。私も役目があって、ゆっくり話す時間もありませんでした。ちょうど12月16日に理事、委員会合同の忘年会がありました。そのときにでも、ゆっくりと高松市講演会の打ち合わせを浅田さんとしようと思っていました。
その4,5日前だと思います。友人と会って話しをしていました。友人が、「ニュース観た?」と訊きます。「何のニュース?」私は、答えました。
「観てないんだ。あのさぁ、香川大学と民間が研究協力してさ、糖尿病の患者の福音になるような砂糖が出来たらしいんだよな! 売れていて、ネットでも発売が止まるほど売れてて、買えないんだ! お前、近々高松に行かないのか?」
私は、彼の持病が糖尿病ということを忘れていました。そろそろ持病もあるから仕事を辞めて女房とゆっくり余生を送ろうと思っているんだ、と聞いたことはありましたが、その持病が糖尿病とは、病に関心が無かったのでしょう!
「手に入れたくても、売ってないんだ! なんとか手に入らないか? これは世界的な発明かも知れないんだ。砂糖としては、べらぼうに高価らしいんだけど、瓶に入った水飴状のものならあまり高くないと聞いたよ。き・しょう・とう、というんだ」
私は、名前がよくわからず書いてもらいました。「希少稀な『希少糖』というらしいのです。何とかしてやるといって、その場で高松市菊池寛記念館の係に電話を入れました。現地でも、有名になってなかなか手に入らないらしいのですが、送ってきてくれました。そんな友人とのやりとりを雑談のついでに浅田次郎さんにしてみました。突然、浅田さんの目の色が変わったのです。それ、僕が高松に講演へ行くときに、手に入らないかなぁ! 浅田さんも、欲しいらしいのです。『希少糖』の効果のほどは、まだ浅田さんに訊いていませんが、どうも糖尿病の人たちには、重要な情報らしいのでしょうね。私の祖父の故郷高松にまた新しい、素晴らしい発明品が出来たことは、誇りでもあります。しばらく先には、生産も追い付くだろうと思います。是非、香川県の産んだ『希少糖』が、糖尿病の人たちの役に立てれば嬉しいと思っています!

それでは読者の皆さまが、良い一年でありますようにお祈りをしながら、正月を迎えたいと思います!
来年も宜しくお願い申し上げます!